第20回AMG内視鏡外科フォーラム レポート
達人の技術は手先が生み出すものではない
小嶋 一幸先生
簡単なことじゃないよ。達人を育てるなんて。達人はすぐには育たない。時間もかかるし、到達するには、努力も工夫も必要だ。向上心を維持しながら、毎回の手術で泥臭くPDCAを繰り返したり、ビデオで反省。そんな熱いメッセージからスタートした小嶋先生の講演。
小嶋先生は、いまや泣く子も黙る関東LAG研究会の設立者。関東の研究会だが、小嶋先生のプロデュースがあまりにも素晴らしいので、全国から人が集まり、韓国ともライブ中継で繋がる、インターナショナルな会に発展した。仕掛け人小嶋先生が語る言葉は重い。派手な表現は一切なく、丁寧に手を抜かず、真摯な態度で毎回の手術を大切にしていくこと。そして作るべき環境とは、科内、あるいは学内での認定制度など、学会レベルの認定制の前に、ステップを作ることで若手の興味を引き付けることだ。技術論もさることながら、いかに目標を設定し、モチベーションをキープするか。これが達人の技術を育んでいく。全国学会では決して聞くことができない熱い本音が詰まった講演だった。
先だって行われたビデオクリニックでは、若手ふたり(菊池先生、岡先生)のLADG6番郭清と膵上縁郭清のビデオ。そして江原先生のデルタ吻合模範ビデオを供覧した。櫻本先生、小嶋先生、江原先生の絶妙な指導により、若手外科医はもちろんのこと、会場に参加した外科医は、明日からの実践ですぐに使えるノウハウをゲットできた。
外は厳寒の日だったが、アミーサフォーラムの3時間は、熱いハートがさらに過熱してあっという間に過ぎた。
櫻本先生、山口先生、小嶋先生、江原先生、金平世話人
第21回AMESAフォーラムのご案内
次回のフォーラムは、新宿エルタワー30階サンスカイルームにて5月17日(土)午後3時から開催。当番世話人の朝蔭先生が、鋭意準備中です。腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術の特集です。特別講演やビデオをたっぷりご覧いただきながら、最新のTAPP・TEPの実際を勉強しましょう。
代表世話人、金平永二記載
第20回AMG内視鏡外科フォーラムを開催するにあたり、多くの方々から協力をいただきました。
準備・運営や当日のお手伝い に熱心に協力くださいましたアミーサ事務局の中島 里史氏、中村 雅英氏、横田 舞氏、並木 和也氏に心から感謝します。ありがとうございました。AMG関連病院に施設会員になっていただき 、年会費を納めていただきました。ご理解とご協力ありがとうございました。
心から感謝申し上げます 。
【代表世話人】
- 金平 永二(メディカルトピア草加病院)
【世話人】
- 朝蔭 直樹(津田沼中央総合病院)
- 石井 正紀(笛吹中央病院)
- 井原 厚(浅草病院)
- 梅本 淳(東大宮総合病院)
- 榎本 雅之(桜ヶ丘中央病院)
- 河村 裕(津田沼中央総合病院)
- 木山 輝郎(東大宮総合病院)
- 坂本 嗣郎(東大宮総合病院)
- 諏訪 達志(柏厚生総合病院 )
- 陳 孟鳳(上尾中央総合病院)
- 長澤 重直(吉川中央総合病院)
- 西山 徹(笛吹中央病院)
- 峯田 章(上尾中央総合病院)
(以上敬称略、50音順)
当番世話人 金平永二 メディカルトピア草加病院
お問い合わせ: アミーサ事務局 中島里史 amesa@amg.or.jp