第4回AMG内視鏡外科フォーラム レポート
第4回AMG内視鏡外科フォーラムは 百花繚乱・熱気むんむんで木枯らしも蹴散らしました
手術室ナースに贈る心温まる哲学と珠玉のフレーズの数々
開会の辞: 手術看護についてとことん語りましょう
2010年1月16日、快晴でしたが肌を切るように冷たい木枯らしの中、大宮ソニックシティーで行われた第4回フォーラムにはおよそ90人の参加者が集いました。今回のテーマは内視鏡外科オペナーシングでしたから、ほとんどの参加者は手術室ナースで、まるで会場は百花繚乱。美しさの中に鋭い視線を交えながら、内視鏡外科の手術看護に関して、熱のこもった勉強会が繰り広げられました。今回特記すべきは、初めてCENES(臨床工学技士内視鏡外科ネットワーク)とのジョイントセミナーとして開催したことです。そしてまた今回は北海道からゲストが2名参加されたほか、九州は鹿児島からも熱心なナースが勉強に駆けつけてくださいました。まさに全国をカバーするフォーラムに成長してきたと言えます。
北海道から駆けつけたCEの石田氏
CENES代表の関川氏による教育講演- 最初にCENESによる教育講演。北海道から 参加した石田氏による軽快な司会により、CENES代表の関川氏が、器具の基本についてものすごくわかりやすいレクチャーをし てくださいました。思わず「え」と聞き返したくなるような事実や、知らないと恐ろしい事故につながりかねない知識を惜しげもなく披露。聴衆はうなづくばかり。ありがたい教育講演でした。
- 第2部は、手術看護師になるために生まれてきたような園田さんの司会。3病院の手術部ナースにより各病院での工夫についてお話していただきました。内視鏡手術 の看護第一線の具体事例が披露されました。「へえ」ボタンをたくさん押したくなるような発表が続き、閉鎖的と言われる手術室の情報交換はとても大切だと痛感しました。
四谷メディカルキューブ園田さんの絶妙な司会
標準化の進め方について語る古村さん
医師ごとのセット組みの問題を語る尾崎さん
看護師の立ち位置研究を報告する逸見さん
体位について質問する町屋さん(鹿児島から参加)- 最後は特別企画・居酒屋風座談会
特別企画の座談会では、会場の方々には申し訳ないけど、語り手6人にビールを飲んでもらって本音トークを誘い出しました。エプロン姿の居酒屋マスターならぬ金平が登場したときには笑いの渦が巻き起こりました。そのカジュアルな雰囲気のまま、まるで本会が終了した後の飲み会での話のように自然な会話を楽しもうという企画。内視鏡手術看護のマニュアル整備の話や、独特の体位にまつわる話題、立ち位置に対する考え方、CEさんたちからの意見、さまざまな話題で盛り上がりました。規模が小さい病院でも、手術看護の方法や工夫展などを積極的に世の中に発信し、十分な情報を集積したうえでの標準化が望ましいということが印象的でした。あっというまに時間をオーバーしてしまい、名残惜しく会をクローズしました。
写真右はCENESのメンバーの記念撮影
毎年の春と秋のフォーラムだけでなく、それぞれの専門に限定した小規模な勉強会も予定します。たとえば、OPEナースとCEだけの勉強会、ドクターの中でも、手術の種類を限定したビデオ勉強会(LADGのみの勉強会、LARのみの勉強会という具合に)を企画します。そのつどアミーサホームページ、またはエルクでご案内を差し上げますので、ときどきチェックしてみてください。また施設会員の皆様から「こんな勉強会を企画してほしい」というご意見がありましたらどうぞ遠慮なく連絡してください。
次回は春の総会です。2010年6月5日予定です!
第4回AMG内視鏡外科フォーラムを開催するにあたり、多くの方々から協力をいただきました。
AMG関連病院に施設会員になっていただき 、年会費を納めていただきました。ご理解とご協力ありがとうございました。 裏方で一生懸命お手伝いくださいましたアミーサ事務局の中島里史氏、中村雅英氏、並木和也氏に心から感謝しています。ありがとうございました。
【代表世話人】
- 金平 永二(上尾中央総合病院)
【世話人】
- 朝蔭 直樹( 柏厚生総合病院)
- 梅本 淳(東大宮総合病院)
- 坂本 嗣郎(東大宮総合病院)
- 須藤 泰裕(東大宮総合病院)
- 諏訪 達志(柏厚生総合病院 )
- 長澤 重直(吉川中央総合病院)
- 西山 徹(笛吹中央病院)
(以上敬称略、50音順)
当番世話人 金平永二 メディカルトピア草加病院
お問い合わせ: アミーサ事務局 中島里史 amesa@amg.or.jp