第36回AMG内視鏡外科フォーラム レポート
第36回AMG内視鏡外科フォーラムを終えて
特別講演講師 坂本 嗣郎先生
アルシェクリニック 院長
(彩の国東大宮メディカルセンター 前院長)
特別講演講師 山口 茂樹先生
埼玉医科大学国際医療センター 消化器外科教授
第36回AMG内視鏡外科フォーラムが2019年5月18日(土)にTKP新宿モノリスカンファレンスセンターで開催されました。
第1部は腹腔鏡下S状結腸切除術のビデオクリニックを行いました。大腸領域における技術認定試験はここ数年の合格率が30%を割り込むとても厳しいものになっています。ハイボリュームセンターでもなにかと難しいとされる認定試験ですが、われわれ一般病院においては①症例数が限られている、②指導医がいない、③チーム固定が難しいなどさらに厳しい条件下での挑戦となります。彩の国東大宮メディカルセンターと上尾中央総合病院(中西亮先生)から各々の手術動画を発表して頂き、山口茂樹先生や金平永二先生をはじめとする経験豊富な外科医から非常に建設的な意見を数々頂くことができました。他者から手術の評価を受け修正とアップデートを繰り返していくことが技術認定取得に必要な課程の一つであり、最終的には患者さんに質の高い手術を提供することにつながると確信しています。
第2部では「温故知新」をテーマにお二人の先生方に御講演をお願いしました。まず埼玉医科大学国際医療センター消化器外科教授の山口茂樹先生から「大腸癌に対する腹腔鏡手術の変遷」というテーマで御講演頂きました。ロボット手術やTaTMEなどの新しい手術手技の登場により大腸外科領域は若干混沌としている現状です。山口先生から大腸癌手術の過去、現在、未来をギュッとまとめたお話を頂き、今後の進むべき方向を検討するうえで必要な背景知識を得ることが出来ました。続いて彩の国東大宮メディカルセンター前院長(現アルシェクリニック院長)の坂本嗣郎先生より「老ライダーは不死身だ」のテーマで御講演を頂きました。闘病しながらもチャレンジングな人生を歩む坂本先生の生き様を十分に語って頂くことができました。「Stay hungry, Stay foolish」というSteve Jobsの名言がありますが、坂本先生の御講演はまさに外科医に立ち止まるなと言っているようでした。内視鏡外科を牽引し続けるお二人の先生方に敬意を払うとともに、この度彩の国東大宮メディカルセンターの院長職を御退任された坂本先生のこれまでの御尽力に心より感謝致します。
最後になりましたが御発表・御参加頂きました先生方、座長の谷田孝先生、協賛のテルモ株式会社、会の開催のため御支援下さったAMG協議会の皆様に感謝申し上げます。
当番世話人 小島 成浩(彩の国東大宮メディカルセンター外科)
第36回AMG内視鏡外科フォーラムを開催するにあたり、多くの方々から協力をいただきました。
また、AMG関連病院に施設会員になっていただき、年会費を納めていただきました。
ご理解とご協力ありがとうございました。
心より感謝申し上げます。
【顧問】
- 坂本 嗣郎(アルシェクリニック)
【代表世話人】
- 金平 永二(メディカルトピア草加病院)
【世話人】
- 石井 正紀(笛吹中央病院)
- 井原 厚(浅草病院)
- 梅本 淳(白岡中央総合病院)
- 榎本 雅之(桜ヶ丘中央病院)
- 河村 裕(津田沼中央総合病院)
- 小島 成浩(彩の国東大宮メディカルセンター)
- 小室 広昭(上尾中央総合病院)
- 諏訪 達志(柏厚生総合病院)
- 谷田 孝(メディカルトピア草加病院)
- 筒井 敦子(上尾中央総合病院)
- 長澤 重直(吉川中央総合病院)
- 西山 徹(笛吹中央病院)
- 峯田 章(千葉愛友会記念病院)
- 本多 正幸(上尾中央総合病院)
- 若林 剛(上尾中央総合病院)
【運営委員】
- 金平 文(メディカルトピア草加病院)
- 佐々木 純一(津田沼中央総合病院)
- 杉木 孝章(吉川中央総合病院)
(以上敬称略、50音順)
お問い合わせ: アミーサ事務局 中島里史 amesa@amg.or.jp