第25回AMG内視鏡外科フォーラム レポート
第25回AMG内視鏡外科フォーラムを終えて
特別講演講師 比企直樹先生(がん研有明病院)
暑かったし、熱かった。もう25回もやっているんだな。この熱い会を。
大宮で開催された第25回AMG内視鏡外科フォーラム。前半はLADGビデオクリニック。今回はコメンテーターとして、埼玉医科大学・持木先生、埼玉がんセンター・江原先生をお招きしたほか、後半の特別講演講師の比企先生にもお願いさせてもらった。超豪華な顔ぶれだ。クリニックを受けたのは長澤先生、栗田先生、本多先生。いずれも膵上縁郭清のビデオを流してもらい、参加者全員でみっちり勉強した。左胃動脈の神経をいつ切るか?脾静脈が見えない場合の背側郭清限界をどこに設けるか?左胃動脈頭側のフュージョンファスチアへの上手な入り方。平泳ぎ剥離とは????(笑)。まあ次から次へと飛び出す、目から鱗のヒント集。こんなにわかりやすいクリニックはいままであっただろうか。会場全体が熱気に包まれ、テイクホームメッセージをてんこ盛りでもらった感じでした。
後半は比企直樹先生(がん研有明病院)による特別講演。レックスのすべてを語っていただいた。どうやってレックスが生まれてきたか。そこに至るまでの比企先生ご自身の歴史、消化器内科の先生方との友情物語。苦難の数々。乗り越えられなさそうな壁を前にしても、患者さんの胃を残したいという熱意が、比企先生を突き動かした。ESDの技術と外科の低侵襲手術がマリアージュしたとき、レックスは完成した。潰瘍を併発したGISTに対するクラウン法やEGJの腫瘍に対して手縫いを駆使した方法など、チャレンジングなビデオの供覧に、会場はどよめきの連続だった。また学会では聞けないような裏話や、脱線話も満載で、笑いが巻き起こるシーンも。医師同士の人間愛、患者さんへの人間愛、これらが一貫して会場を包み込んで心温まる講演会だった。レックスを始める人がまた増えることだろう。
文責 金平永二 AMESA代表世話人
第25回AMG内視鏡外科フォーラムを開催するにあたり、多くの方々から協力をいただきました。
また、AMG関連病院に施設会員になっていただき、年会費を納めていただきました。
ご理解とご協力ありがとうございました。
心より感謝申し上げます。
【代表世話人】
- 金平 永二(メディカルトピア草加病院)
【世話人】
- 朝蔭 直樹(津田沼中央総合病院)
- 石井 正紀(笛吹中央病院)
- 井原 厚(浅草病院)
- 梅本 淳(東大宮総合病院)
- 榎本 雅之(桜ヶ丘中央病院)
- 河村 裕(津田沼中央総合病院)
- 小室 広昭(上尾中央総合病院)
- 坂本 嗣郎(東大宮総合病院)
- 諏訪 達志(柏厚生総合病院 )
- 長澤 重直(吉川中央総合病院)
- 西山 徹(笛吹中央病院)
- 峯田 章(上尾中央総合病院)
- 若林 剛(上尾中央総合病院)
【運営委員】
- 猪瀬 悟史(柏厚生総合病院)
- 大橋直樹(浅草病院)
- 亀井 文(メディカルトピア草加病院)
- 杉木孝章(吉川中央総合病院)
- 谷田 孝(メディカルトピア草加病院)
- 戸張 正一(津田沼中央総合病院)
(以上敬称略、50音順)
お問い合わせ: アミーサ事務局 中島里史 amesa@amg.or.jp