第13回AMG内視鏡外科フォーラム特別講演 レポート
おまえら そんなんでいいのかっ!
世界一の膜フェチ外科医 早川哲史先生
そんな喝を飛ばしてくれる、われらの親分、早川哲史先生をお招きしてのアミーサフォーラム。親分の喝を聞こうと全国から集まった参加者で、新宿駅に隣接するビルの天空会場は埋め尽くされた。いつもものすごいスピードで進められる「早川節」ですが、今回は1時間半という余裕があったので、膜構造を解説する要のスライドを3往復映写するなど、サービス満点のご講演をしていただきました。解剖を解剖学としてお話しするのではなく、飽くまでもひとつひとつの手技の理論となるための臨床解剖のお話に、会場は魅了されました。そしてもっと心を打たれたのは、「ヘルニアの手術は本当に一発でヘルニアの可能性のあるところをすべてカバーすべきなのか」と自問されている姿を見たとき。若い患者さんや様々な条件下の患者さんに対しては、解剖から導かれる理論だけで判断すると、患者さんのQOLをかえって損なうことになりはしないかというお言葉に、私たちはみな「はっ」と我に返りました。我々はやはり臨床家なんだと。見つめるべきものは最後は患者さんなんだと。親分の人間愛に満ちたトーク。感動のフォーラムでした。一般演題のディスカッションにも積極的にご参加くださいまして、早川先生、本当にありがとうございました。
早川哲史先生を囲んで、AMESAの世話人記念撮影
次回 アミーサフォーラムは 「きわめるシリーズ・夏の陣」です。8月11日土曜日15時から大宮ソニックシティーで 開催します。特別講演には、 今、一番ホットなお二人虎の門の篠原先生と、石川県立中央病院の稲木先生をお呼びしています 。謎めいた解剖に悩まされる胃のリンパ節郭清。特に6番から膵上縁にかけてのミステリー。篠原セオリーであるメセンテライゼーションをスローモーションで解説していただき、稲木先生の目からうろこの手技をそれに照らし合わせながら勉強します。豪華コメンテーターの先生もお呼びしていますので、見逃せないディスカッションが聞けると思います。LADGをきわめたいみなさん、ぜひ楽しみにしていてください。
アミーサフォーラムはAMGが主催する内視鏡外科勉強会ですが、オープンですので全国の皆さん、奮ってご参加ください。
第13回AMG内視鏡外科フォーラムを開催するにあたり、多くの方々から協力をいただきました。
準備・運営や当日のお手伝い に熱心に協力くださいましたアミーサ事務局の中島 里史氏、横田 舞氏,森雄一氏、中村雅英氏、並木和也氏に心から感謝します。ありがとうございました。AMG関連病院に施設会員になっていただき 、年会費を納めていただきました。ご理解とご協力ありがとうございました。
共催の メディカルリーダース社・メディコン社・ジョンソンエンドジョンソン社の皆様から心温まるご支援をいただきました。
心から感謝申し上げます 。
【代表世話人】
- 金平 永二(メディカルトピア草加病院)
【世話人】
- 朝蔭 直樹(柏厚生総合病院)
- 石井 正紀(笛吹中央病院)
- 梅本 淳(東大宮総合病院)
- 榎本 雅之(桜ヶ丘中央病院)
- 坂本 嗣郎(東大宮総合病院)
- 塩澤 邦久(メディカルトピア草加病院)
- 諏訪 達志(柏厚生総合病院 )
- 長澤 重直(吉川中央総合病院)
- 西山 徹(笛吹中央病院)
(以上敬称略、50音順)
当番世話人 金平永二 上尾中央総合病院
お問い合わせ: アミーサ事務局 中島里史 amesa@amg.or.jp